価格交渉の注意点

2024/05/10

戸建てマンション土地

桜の写真でスタートですが、GWも終わりすっかり夏めいている今日この頃・・・桜をじっくり楽しむ間もGWを楽しむ間もなく、凄く早く日々が過ぎていきます・・・

看板犬の散歩中に撮り溜めた桜写真集。

そんなこんなで、タイトルの本題へ。

賃貸にせよ、売買にせよ、価格交渉出来ますかと聞かれることが最近は多くなりました。（ネット等でそういった情報もありますので。）

不動産市場に出ているので、需要と供給とバランスがあり、価格交渉が出来るか出来ないかでいえば可能です。

ただ、注意が必要なのは、余程相場とかけ離れているとか、明らかに値段設定がおかしい場合を除き、賃料にせよ売買価額にせよそれは貸主や売主の意向を反映した価格なので、それを否定する行為なので、失礼にあたるということを認識する必要があります。

価格交渉の話をした時点で、その借主・買主と交渉どころか、話し合いすらできなくなるパターンも少なくありません。多いのは、‶借りてやるんだから”‶買ってやるんだから”といった何故か上から目線の方です。カスハラ（カスタマーハラスメント）も問題になっている昨今です、価格交渉する権利もありますが、相手を選ぶ権利が相手にもあることを忘れないことです。当社も自社売りの場合、無茶な要望を入れる方は、その話が出た時点でお断りしています。

日本の不動産業界では、両手仲介が問題視されることが少なくありません。貸主・借主、売主・買主の両方の依頼を受けていると、結果として双方の利益を侵害することになる場合があるからです。

不動産業者が貸主や売主の物件で、仲介として更に不動産会社が入っていることがあります。当社も自社の時は、既知の会社に入っていただくことがあります。何度かあるケースなのですが、仲介料を支払いたくないために、この仲介の会社を切って直接やりたいという提案。当社の場合には、売主が不動産会社で直接買主ですと、勿論必要な説明などは行いますが、知識や立場の差が出てどうしても当社側が優勢になってしまうので、買主保護の観点から、買主の味方として仲介会社を入れます。

円安が進み、税金や社会保障費も無尽蔵に上げられ、出来るだけ節約したい気持ちは分かります。ただ、前述しましたが、相手も同じ日本で暮らしている人間です。相手にも思惑や事情があります。価格交渉する場合には、それをするだけの合理的な理由をもって、可能であれば不動産会社を介して行うのが理想です。（無神経だったり無礼な会社を選んだことで破談することもありますが。。。（笑）賃貸であれば、補修は自分で行うからだったり、売買であれば、ローンを使わず現金ですぐに買えるからなど、相手にもメリットがあると、交渉になります。なにもなくただ下げろはただの無礼です。

仲介とは、自身の味方に立って、専門家として取引に携わってくれるシステムです。その対価が仲介料です。そこすらも値切ったりする方も最近は増えましたが、お金を払わない、減額するけど、仕事をしろと言われて頑張る人間はいません。まずはきちんと専門家を味方にする。その上で、専門家と相談して、価格交渉に臨むのが、価格交渉成功への一番の近道です。